□30□

風邪をひいた

心配してくれる人なんかいないけど

風邪をひいた。

誰か見舞いに来てくれよ

メールの一通くらいよこせよ


まぁ、そんなこと願うだけ無駄か



□29□ あぁ、今日も夜が来ました。 ただ無性に暗い闇の訪れるこの時間が、僕はどうも苦手です。 この年になって大の男がこんなこと言うのも気が引けますけど、 それでも。 誰かが後ろに立っているんじゃないかとか、 あの鏡の中に自分じゃない誰かが映るんじゃないかとか、 この闇が永遠に続くんじゃないか、とか、考えちゃうんですよね。 窓の外のに並ぶ家々にはまだ明るく暖かい光が灯っているし、 隣の部屋には彼がいるとわかっていてもなお、 僕はこの恐怖から逃れることができない。 昼間は隠れていた陰が本物の闇に乗じてその姿を現すような気がして、 怖くてたまらないんです。きっと眠れないのもそのせいで、 満月の明るい夜でさえ部屋の明かりを消すことが怖くて…。 わかってます、ただの馬鹿ですよね。 今日は眠れるかな。まぁ何にせよ、皆様は良い夢を。
□28□ どうも休みの日ってのは無駄にぼやっとしちまう。 特にやることもねぇくせに遅くまで起きてて遅くまで寝てて。 気づいたら午後ですぐに日が暮れちまう。 こんなことしてっといったい何のために一日を繰り返してるのか、 目的すら見失いそうになるな。 まぁ失うほどご立派な目的もねぇんだが。 そもそも俺には継続という概念が欠如しているようで、 それ以外にやることが何もない状況に陥らなければ 何かを続けるなんてことはまず無理だ。 代わり映えのないこの日常をこれ以上つまらなくしてどうする? 虚しいだけだ。 虚構の中に生きるってのはそう簡単なことじゃねぇ。 まずはしっかり足場造って自分の足でどっしり立つこった。 それが出来なきゃ話にすらならねぇな。 ちょっと話がずれたか。 まぁそんなこんなで俺日記苦手なんだよ笑
□27□ 温かい心がほしいの みんな冷たくて嘘のよう 何でそんなにつまらなさそうな顔をしているの? そんなあなたの顔がすべてを台無しにするわ
□26□ 自分の顔も思い出せない 電車の中 ひとりぼっち あたし、どんな顔してた? 昨日友達だった人と すれ違っても気づかない あれ、誰が友達? そっか、しょせんみんな他人なのね 親切というなの余分な干渉を繰り返して お互い離れていって いやになって それが普通 それが当たり前 その道からずれてしまわないように 普通という大衆の波からこぼれでないように ただ 必死なの
□25□ 白い砂に 透明な波が踊る 小さなお城を創って 魚たちが泳ぐ 明日の空が たとえ曇っていても 鳥は飛ぶよ 何かを探して。
□24□ 明日の空も また雨かしら 海の上で ただ一人 全ては無情に流れていって 月は明日も光るのかしら さぁ薪をくべましょう 冷えきったこの暖炉に 朱々と 炎の光が揺り椅子を照らすわ
□23□ 明日に向かって 太陽が沈んだ これから長い夜のために 月が昇った 夜の住民が目を覚まして 一夜限りの儚いダンスを踊る 今宵出逢ったなら もう二度と会うことはないけれど そんなことどうだっていい 唯、今が永遠に続くように
□22□ 朝の空気が、凛として冷たい。 薄水色の空にはほんのりと白い月が浮かび、街は少しずつ動き始める。 そんな中を、歩く。唯、一人。 ぼんやりと周りを見ながら。 合わない焦点を、少し合わせようと努力しながら。 もうすぐ冬が来る。君はそれをわかっているだろうか。
□21□ 空を遮るビル 木々をなくした鴉 駆け抜けてゆく電車 罵倒、騒音、喧噪。 人混みに飲まれた少女 行き場を失った少年 記憶をなくした大人 瞳の輝きも消えて。 さぁ、今日も行くか、 この混沌とした街を縫って。
□20□ 意味を求めたら 僕の手には何も残らない
□19□ 何となく突っ走って 疲れて 行き先を亡くして 目の前すら見えずに ただ 猛然と 生きて 無駄に 生きて。 何のために俺は 生きてるんだろう
□18□ 想いは錯綜する そして果てることなき戦乱は続く
□17□ こんにも私はあなたを思っているのに あなたはちっとも気づいてくれないのね 都会の夜に光るネオンが あたしの心をますます冷たくさせるの
□16□ 明日もまた 太陽は昇るかな あの地平線の向こうから きらきらと 僕の道を照らすために。
□15□ 時は流れる 全ては移りゆく 変わらないものなどなく 留まることもない そんな世界でなお お前は進まぬと言うのか
□14□ 疲れた 疲れた …って言えば言うほど 肺の中には煙がたまって だんだん 自分の血まで灰色になっていくみたい ため込んだ淀みは やがて鉛の弾となって あたしの心臓を打ち抜くのかしら
□13□ 一日が あっと言う間にすぎていく 自分が歩いてる道を 振り返る暇もなく 後になって 後悔して 後戻りしてるつもりでも ただ立ち止まってるだけで ねえ 生きていくって事は こんなに苦しいことなのかな もっと 楽しくて 素敵な事じゃないのかな 苦しくて 辛くて もう涙なんて涸れてしまった 泣きたいのに 泣けなくて ただ 叫ぶことも出来なくて 臆病な僕は 今日も あっと言う間の一日を 黙ってやり過ごすんだ
□12□ 生きていくってのは やっぱすげぇ怖いことで 一人でそれを乗り切るのは 俺には出来そうにねぇな でも、一人じゃなければ 多分なんとかなると思う だから、 だからさ。 俺はお前に会えて、本当によかった。
□11□ 此処が、世界で一番大切な場所だ。俺が居て、お前が居る。 それだけで十分で、そうじゃない場所なんて今じゃ考えられないけどな。 今朝の空は、突き抜けるような秋空。晴天。朝の風が、眩しい。 そんな朝に、お前はまだ寝ていて。 もったいねぇな、と思いながら、俺はお前を起こせない。 ブラインド越しに射し込む朝日に、コーヒーの湯気が香った。
□10□ 世界の果て この世の終わり 夢の世界 そんなものが集まって 溶けだして 混ざりあって 固まって ぶつかって 傷ついて 揺らめいて 壊れて 行ったり来たりを繰り返して 必死に。 僕の空は いつまで此処に有るのか この広い世界の蓋は いつの日か落ちてくるのかな こんなちっぽけな 僕の心を押しつぶすために わかってる そんなの自惚れだよね 本当は 誰も僕なんかには興味がないんだ。
□09□ なぁ、近・現代の人間の悪行を全部寄せ集めて押し寿司みたくしたら アメリカになると思わねぇ?? とあいつが言った。 うーん、まぁだいぶ凝縮されてるとは思うけどね。 でも、おまえは知らないかも知らないけど、 人間の犯したすべての過ちを集めて固めたら俺になるんだよ? そう言ったら、あいつがあまりに真剣な目で俺を睨むから、 少しびっくりした。 俺の前で、二度とそんなくだらねぇこと言うな。 おまえがどんなに世間一般で言う過ちを犯したとしても、 俺はおまえと一緒にいるし、おまえもきっとそうする。 …そんなこと言われたら、そうする他ないじゃない
□08□ 恋よりも友情の方が ずっと愛情に近いの
□07□ なによ だめな男ね 何が欲しいかなんて聞かないで 中身がわからないからこそのプレゼントよ 知ってて買ってもらうなんて ただの貢ぎ物じゃない 他人に尽くされるのは嫌いなの
□06□ そういえば、 と、ふと思い出した あの日もこんな 薄汚れた色の空だったな 雨が降るわけでもなく 日が照るわけでもなく。 プラットホームには人がいっぱいで ディズニーランドじゃねぇんだから、 とあいつがぼやいた。 確かに、 ディズニーランドみてぇだ 乗りたいものもねぇのに 何故みんなこんなに必死になって並んでいるのか、 と、ぼんやり考えたのを覚えている。 俺は何故 今ここに立って そうでもしなきゃ此処にいられないみたいに 必死になって隣の奴を押し退けているのか そんなの、虚しいだけだ。 今此処にあいつが居たら、 きっと何かが違っただろうな そんなことを考えている自分が、 馬鹿に小さく見えた。
□05□ 殺意は時に この世にあるいかなる愛よりも 深い愛情なの
□04□ 何にもしないで それを言い訳にするほど カッコ悪いことはないから
□03□ 理想と現実は違う 夢と希望も違う 本音と建て前は別物 表面上のあたしと心の中のあたしは 似ても似つかないの
□02□ 朝の電車って萎える。 みんなが、必要もないのに、いがみあってぎすぎすして。 まるでよどんだ東京をいっぺんに箱に詰めたみたいな、そんな感じ。 時計のねじは超特急で巻かれて、 みんなが「今日」という短い時間を 精一杯くだらない出来ことで埋め尽くして。 そうしないと恐くなるんだ。 この都会の喧噪から、自分一人がおいてけぼりになることが。
□01□ なんだかもう単調な毎日。 刺激が欲しい 愛が欲しい 夢を見たい 旅に出たい… 叶わぬ夢 それが現実 踏切が鳴いてる 明日もまた 前に進めって 空気が急かしてる 急げ 急げ 急げ って。 僕はまだ 前に進む勇気はなくて 未来(サキ)を決める余裕もなくて 何を信じたらいいかもわかんなくて ゆらゆら 電車に揺られて 明日もこうやって終わるのかな 今日が去っていくように? そうやって 何となく飲み込んだ昨日は 僕の体に蓄積されて やがて煤のように 真っ黒な蟠りになって 煙草に犯された肺のように 煤けて 汚れて 壊されて こんな毎日なら いっそのこと君が壊して 僕が辛くなって 涙が出る前に いっそのこと。