芳埜様へ 『窓』

窓から見つめる空

鳥かごの中の鳥みたいだ

望んでも手には入らない

窓の外を自由に飛ぶ鳥は

どこまでとんでいくんだろう





好きなところに好きなだけ

空を走っていくのかな

嫌なところも決められて

道をたどっていくのかな





どっちでもいい

とりあえず


空をとぶ鳥がうらやましくてしょうがないんだ。




窓から見つめる空

鳥かごの中の鳥みたいだ

あんなに近くに見えるのに



自由だって きめられた道だっていいよ

ここから出してくれさえすれば


何一つ不自由のないこの空間で

退屈に苛まれて死んで逝く



そんなのだけは どうしてもいやなんだ