何もない荒野に降り立った女

一糸まとわず

か細く白い腕に小さな箱を抱いて

地平線の彼方を見つめ

ただ一人


広大な荒地を 彷徨い

星の欠片を集め

大切に小さな箱を抱きしめ

果ての果てを見つめ

ただ一人


悲しみをつめこんだ

小さな箱を

あけるその日まで