美しいものに必ず棘があるように

醜いものには必ず傷がある

美しいものに恋焦がれる醜人は

いつかその棘に身を打たれるから

美しいものの持つ棘は

悲しいほど美しく

その棘のきっさきは

この世のどんな矛先よりも鋭く

そして何よりも正確に

全てを、 貫く