古の都に
鐘が鳴り響く
荒廃した社に
紅き花散り逝く
我明月の下にて
死せる魂を弔う
暁の刻
消え逝かんとす浮世に
微かなる幻を抱き
儚く崩れ逝く現は
常しえの無常を謳ふ
我咲かんとす
乱るる花の下
我死なんとす
紅き花の下
非常なる憂世に
一片の跡すら落とさず