近ごろ僕は死に方を考えるようになった


家に着いて一人でぼうっとする


都会の喧騒から逃れて


ああ、僕は


お墓に骨は残したくない


海にサラサラ流してほしい


落差1000mなんて瀧から


とびおりるのもいいかな


でも、僕が死んだってことを世界に知らしめたい


別に悲しみは求めない


そのかわり僕のことを忘れるのは許さない


歴史の教科書には残りたくないけど


でも「僕」を残したい


何千年も後


この星に僕のことを知る者がいなくなったら


僕は居なかったことになってしまう


そんなことは許さない




近ごろ僕は死に際を考えるようになった


早く死ぬなら27才


死なないつもりなら永遠


そんなことをつらつらつづりながら


ああ、僕は


僕はどうやって


この世から消えようか


ぱっと、一瞬で、美しく


誰もの記憶に美しく残るように


そしてこの「僕」が


絶対になるように




雨がふる中


携帯の明かりにてらされ


ああ、僕は