真っ暗な 真っ暗な 世界
あの世とこの世のさかいめ
今二人の少年が
生と死を行き来している
真っ赤に燃える炎のような
命の燃える少年と
真っ白な雪の冷たさのような
命の消える少年と
二人の間をつなぐ全ては
ただただ友の絆のみ
二人の間を隔てるものは
命の境の大壁ぞ
道を分かつは二人の定め
ろうそくの火の燃え尽きる
どちらが早く終わるかは
少年だけが知っている
やがて二人は悟りを迎える
此処で死ぬのか生きるのか
友のためなら仕方が無いと
一人は紅き血をあびて
一人は天を仰ぎ泣く